古代王家の墓のグレイブキーパースタチュー。生き人形の墓守。
王が眠る部屋の隅に王を見守るためだけに置かれていた。
自分がいないと王が寂しがると思い込んでいる。
王が死んでから作られてミイラとなったその人と共に、かつて、まだ人が地上で
活動できた時代に地上に作られた墓に入れられていたため、
王と自分以外の存在を見たことがない。幸い王の墓室にあった調度品や書物などから
少量の知識は得ているようだが何しろ古代文明の話なので
現代のことにはまったくついていけてない。
c.l.rの世界に飛ばされ契約者に会ってからは
飛ばされたということを理解してはいないが、その人を王の化身だと思い込み、
自身のすべての忠義を契約者に捧げている。
又、ずっと動かない王と居続けていたため
“動いている王”に興味津々でちょっと照れくさい。
普段はおとなしくスリープモードで王(契約者)のそばを浮遊しているが
王の声で名前を呼べば覚醒してまたノロノロとくっついて歩く。
スリープモード時は完全に寝ている状態。体力の温存等の問題ではなく、
もともとの“墓守人形”としての機能。
食欲も睡眠欲もないが異常なまでのさびしがり屋。
しかし一人でいることを恐れるよりも相手が寂しがることを恐れる。
両腕の代わりの4本の不気味な腕は形状を変えることが可能。
体についているわけではないので分離はできるが限度もある。
本人の意思によって個体状、液体状、気体状にできるようだ。
思い込みが激しく思考回路も人間とは違うため話が食い違うことが多い。
論理的な性格で多少無理やりにでも論理思考を正す。
「ファラオ、寂しくはありませんか、わたしはここにおります。」
「王の間にいたころにはみたこともないものばかりだ。動いているファラオも然り。」
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